ソグド人に関する一般向け概説書がほしい2022年04月11日

 奈良県立大学ユーラシア研究センター発行の『EURO-NARASIA Q』という雑誌の最新号(2022年3月発行)を入手した。学内や県内に無料配布している雑誌で、送料を負担すれば郵送で入手できる。

 特集のタイトル「ちょっと、ソグドまで。」が秀逸だ。かつてシルクロード交易を支配し、歴史の中にに消えていったソグド人が身近に感じられる。

 私が「ソグド人」を知ったのは5年ぐらい前だ。安禄山がイラン系のソグド人と知ってソグド人に関心がわき、関連図書を何冊か読み、ソグド人の故地 ソグディアを巡るツアーにも参加した。

 現在の高校世界史の教科書はソグド人に触れているし、日経新聞に連載中の小説『ふりさけ見れば』(安部龍太郎)にもソグド人が登場する。だが、ソグド人に関する一般向けの本は少ない。

 私は、森安孝夫氏の 『シルクロードと唐帝国』『シルクロード世界史』でソグド人に関する知見を得た。専門書 『ソグド商人の歴史』(ドゥ・ラ・ヴェシエール/影山悦子訳)にも目を通した。また、日本で唯一人ソグド語を読める研究者・吉田豊氏のカルチャーセンターでの講義「ソグドのことばと文化」を受講したこともある。

 『EURO-NARASIA Q』の表紙を見ると、この三人の研究者(森安孝夫、吉田豊、影山悦子)が並んでいる。そろい踏みに、少しうれしくなった。三氏の文章はそれぞれに面白く、興味深く読んだ。当然ながら、やや専門的で断片的である。

 以前から思っているのだが、ソグド人をトータルにコンパクトに解説する一般向けの書籍(新書など)がないのが不思議である。この三人にうちのだれかが書いてくれないだろうか。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
ウサギとカメ、勝ったのどっち?

コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://dark.asablo.jp/blog/2022/04/11/9480334/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。