チエホフを読み返したくなる清水邦夫の『楽屋』 ― 2026年08月07日
テアトル・エコーの「ケイコバ」で『楽屋:流れ去るものはやがてなつかしき』(作:清水邦夫、演出:川本克彦、出演:沖田愛、小泉聡美、黒川なつみ、吉村いろり)を観た。
女優4人が女優を演じる芝居である。この公演は「かもめ組」「カラス組」のダブル・キャストで、私が観たのは「かもめ組」だった。
清水邦夫の『楽屋』の初演は1977年。日本で最も多く上演さている戯曲と言われている。私は5年前に東京座という劇団の公演を観て以来、2度目である。上演時間70分の一幕劇、戯曲は「戯曲デジタルアーカイブ」で閲読できる。
劇場の楽屋を舞台にしたこの芝居は、女優の亡霊たちの話である。華やかな脚光を浴びることなく逝ってしまった女優の亡霊たちは、夜ごとに楽屋に現れ、決してやってくることのない出番を待ちながらメイクアップを続けている。
この芝居ではチエホフの『かもめ』『三人姉妹』のシーンが何度か演じられる。マクベス夫人の独白や三好十郎の『斬られの仙太』(私は観たことがない)の一場面も登場する。芝居全体の雰囲気はチエホフに通じる部分が多少ある。この一幕劇でチエホフのサワリに接した気分になり、妙なお得感もある。チエホフを読み返したくなった。
終幕、無人の楽屋にミラーボールの光が舞う。スポットライトが当たるはずのない楽屋に、やや安っぽいミラーボールの光が乱舞する。無人の楽屋にうごめく亡霊たちを幻視した気分になった。
女優4人が女優を演じる芝居である。この公演は「かもめ組」「カラス組」のダブル・キャストで、私が観たのは「かもめ組」だった。
清水邦夫の『楽屋』の初演は1977年。日本で最も多く上演さている戯曲と言われている。私は5年前に東京座という劇団の公演を観て以来、2度目である。上演時間70分の一幕劇、戯曲は「戯曲デジタルアーカイブ」で閲読できる。
劇場の楽屋を舞台にしたこの芝居は、女優の亡霊たちの話である。華やかな脚光を浴びることなく逝ってしまった女優の亡霊たちは、夜ごとに楽屋に現れ、決してやってくることのない出番を待ちながらメイクアップを続けている。
この芝居ではチエホフの『かもめ』『三人姉妹』のシーンが何度か演じられる。マクベス夫人の独白や三好十郎の『斬られの仙太』(私は観たことがない)の一場面も登場する。芝居全体の雰囲気はチエホフに通じる部分が多少ある。この一幕劇でチエホフのサワリに接した気分になり、妙なお得感もある。チエホフを読み返したくなった。
終幕、無人の楽屋にミラーボールの光が舞う。スポットライトが当たるはずのない楽屋に、やや安っぽいミラーボールの光が乱舞する。無人の楽屋にうごめく亡霊たちを幻視した気分になった。
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