気がかりだったイヨネスコの『授業』をついに観た ― 2026年04月17日
南青山のライブハウス「MANDALA」でアンフィニの会の『授業』(作:イヨネスコ、演出:大間知靖子、出演:藤田宗久、清水一雅子、岡本瑞恵)を観た。
不条理のイヨネスコは学生時代(半世紀以上昔)から気になる劇作家だったが、その芝居を観たことはなかった。渋谷ジャンジャンで中村伸郎が『授業』のロングラン(1972~1986年の毎週金曜夜。中村伸郎は最初の10年)をしていると聞いたのもかなり昔で、観たいと思いつつ機を逸した。
その『授業』が南青山のライブハウスで上演されると知り、すぐにチケットを手配し、ついに観劇できた。半世紀ぶりに宿題を果たした気分だ。満足した。
ライブハウスでの観劇は私には初体験だった。1ドリンク付きで、小さなテーブルの周りにびっしり配置した椅子はやや窮屈だが、ステージが近くてとても観やすい。テント芝居のようだ。
今回の公演はジャンジャンの公演の流れをくんでいるらしい。演出は同じ大間知靖子、教授役の藤田宗久は2011年から50ステージ近く演じているそうだ。
実は、私は『授業』の戯曲を読んだことはなかった。イヨネスコは学生時代に『禿の女歌手』を読んだだけだが、わけのわからなさに驚いた。今回の観劇を機に戯曲集を入手し、事前に『授業』を読んだ。教授が個人授業に来た女生徒を殺してしまう話だとは知っていたが、予感通りの不条理劇で、意味不明の会話がエスカレートしていく。
戯曲を読んだ直後にステージを観て、当然ながら読むのと観るのは大違いだと認識した。もちろん観る方が面白い。特に不条理劇の場合、戯曲を読みながら寓意や背後の意味を考えたくなる。だが舞台だと、非現実的で無茶苦茶に思える設定や台詞が、役者の肉体を通すことで「もうひとつの現実世界」になる。その世界を自身が体験し、情況を感じ取っている気分になる。それが面白い。
『授業』は繰り返しの世界であり、繰り返し観たくなる芝居だ。
不条理のイヨネスコは学生時代(半世紀以上昔)から気になる劇作家だったが、その芝居を観たことはなかった。渋谷ジャンジャンで中村伸郎が『授業』のロングラン(1972~1986年の毎週金曜夜。中村伸郎は最初の10年)をしていると聞いたのもかなり昔で、観たいと思いつつ機を逸した。
その『授業』が南青山のライブハウスで上演されると知り、すぐにチケットを手配し、ついに観劇できた。半世紀ぶりに宿題を果たした気分だ。満足した。
ライブハウスでの観劇は私には初体験だった。1ドリンク付きで、小さなテーブルの周りにびっしり配置した椅子はやや窮屈だが、ステージが近くてとても観やすい。テント芝居のようだ。
今回の公演はジャンジャンの公演の流れをくんでいるらしい。演出は同じ大間知靖子、教授役の藤田宗久は2011年から50ステージ近く演じているそうだ。
実は、私は『授業』の戯曲を読んだことはなかった。イヨネスコは学生時代に『禿の女歌手』を読んだだけだが、わけのわからなさに驚いた。今回の観劇を機に戯曲集を入手し、事前に『授業』を読んだ。教授が個人授業に来た女生徒を殺してしまう話だとは知っていたが、予感通りの不条理劇で、意味不明の会話がエスカレートしていく。
戯曲を読んだ直後にステージを観て、当然ながら読むのと観るのは大違いだと認識した。もちろん観る方が面白い。特に不条理劇の場合、戯曲を読みながら寓意や背後の意味を考えたくなる。だが舞台だと、非現実的で無茶苦茶に思える設定や台詞が、役者の肉体を通すことで「もうひとつの現実世界」になる。その世界を自身が体験し、情況を感じ取っている気分になる。それが面白い。
『授業』は繰り返しの世界であり、繰り返し観たくなる芝居だ。
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