エジプト史を反芻しながら古代エジプト展を観た2025年03月02日

 六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーで開催中の『特別展 古代エジプト』を観た。米国のブルックリン博物館所蔵の遺物約150点の展示である。

 150点と言っても指輪や円筒印章(転がすハンコ)などの小物も多く、比較的コンパクトな印象の展示会である。1時間ほどで回れるこの規模の展示会が私には最も心地いい。

 先日、古代エジプト史も含んだ『人類の起源と古代オリエント(世界の歴史1) 』を読了したばかりだったので、あまり馴染みのないエジプト史を反芻する気分で展示会場を巡った。ラメセス2世やアクエンアテン王(アメンヘテプ4世)など、わが頭にまだ多少の記憶をとどめている王に関連した遺品に遭遇すると、少しうれしくなった。

 会場に入ってすぐの場所に展示していた「貴族の男性のレリーフ」は、端正で魅力的な美術品である。描かれた人物については何もわからないそうだが、印象に残るレリーフだった。

 エジプトと言えばミイラである。展示しているミイラの棺には、数千年の時間を隔てた迫力を感じた。会場では、ミイラ作成の工程解説のアニメを上演していて勉強になった。展示品のなかには内臓(胃、肺、肝臓、腸)を別々に保管する壺があり、ミイラ作りのリアルを感じた。

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