今年はインゲン不作2023年08月08日

 八ヶ岳南麓の山小屋の庭での農作業、いつやめようかと思いながら細々と続けている。近年は、果樹のブルーベリー以外は、インゲンとジャガイモに絞っている。栽培が容易で、手抜き農作業でも何とかなるからだ。

 今年、ジャガイモはそこそこに収穫できたが、インゲンの収穫が半減した。不作である。例年に比べて発育が悪い。蔓に勢いがなく葉も少ないような気がする。枯れた蔓も目立つ。

 不作の原因は、天候のせいなのか、手抜き農作業のせいなのか、よくわからない。今年の夏は猛暑が続いているので、そのせいであってほしいと思う。手抜き菜園を正当化したい手前勝手な気持ちである。

今年は早めに草刈り2023年04月30日

 3週間ぶりに八ヶ岳南麓の山小屋の行った。前回植えたジャガイモの芽かきにはまだ早いかと思ったが、3~10センチの芽が出ていたので1~2本に間引いた。

 草刈りをするかどうか迷った。雑草は思ったほどには繁茂していない。例年はもっと繁茂した初夏に第1回目の草刈りをしている。次回でいいかなとも思ったが、怠け心を抑えて、繁茂前に草刈りをすることにした。何事も大事に発展する前に早め早めに対処する方がいいに決まっている。

 草刈り機にガソリン(混合燃料)を入れようとして、タンクにまだガソリンが残っているのに気づいた。草刈り機を使うときは燃料を使い切るようにしていたはずだが、なぜか残っている。昨年、最後の草刈りのとき、もう一度使うつもりで残していて失念したのかもしれない。

 タンクに残ったガソリンに新たなガソリンをつぎ足していいのか、昨年の燃料は捨てるべきなのか、よくわからない。燃料の缶には「3年保存可能」と明記している。その保存は容器でなくタンクでもOKなのだろうか。もったいないので、つぎ足すことにした。

 草刈り機のエンジンは紐を引っ張って始動させる。一発で始動することはほとんどない。何回か試みてやっとトントントンとエンジンがかかる。この作業をするとき、いつも心おだやかではない。うまく始動するか不安なのだ、特に今回は、昨年のガソリンが混ざっているので不安だった。何とかエンジンがかかったときはホッとした。

 紐を引っ張ってエンジンをかける作業は、ささやかではあるが「不安」が「喜び」に変わる体験を味わえる。これは、日常のなかの貴重な一瞬かもしれない。

今年もジャガイモを植え付けた2023年04月04日

 八ヶ岳南麓の山小屋でジャガイモを植え付けた。落葉と雑草に埋まった元の畑を整備し、耕し、畝を作り、種イモを並べ、肥料を入れ、土を被せる――かなりの労働である。腰を労りながら、休み休みの作業だった。

 思い返せば、この山小屋で初めてジャガイモを植えたのは11年前、それ以来ほぼ毎年(コロナの2021年以外)、ジャガイモをつくっている。うかうかと11年の歳月が流れた。

 10年も続けたにしては、一向に野菜づくりの技術が進歩した気がしない。昔はいくつかの野菜に挑戦したが、この数年はジャガイモとインゲンだけになった。惰性のようにジャガイモとインゲンをつくっているのは、比較的簡単だからだ。月に1~2度しか畑に行かない手抜き作業でも何とか収穫できるのが不思議である。

 私は74歳、いつまで車を運転できるかわからない。畑のために、車でわざわざ東京から八ヶ岳へ行く意味もよくわからなくなってきたし、農作業も面倒になってきた。やめ時を考えているのだが、なかなか踏ん切りがつかない。人生とはその日暮らしである。

ブルーベリーの剪定はよくわからない2023年03月06日

 八ヶ岳南麓の山小屋へ日帰りで行き、ブルーベリーの剪定をした。今回は、ブルーベリー剪定を目的に行ったのではなく、水道の水漏れトラブル対応で急遽出向いたのだ。上下水道局から「水漏れがあるようなので水道の元栓を止めてます」との電話があり、業者に連絡をとってチェックに行ったのである。それはそれで大変だったが、日帰りで行くと決めた後で「そう言えば、冬のブルーベリー剪定の時期が過ぎつつある」と気づいたのだ。

 かように、いいかげんな素人栽培だが、7本のブルーベリーからの収穫は細々と続いている。ホームセンターで苗木を購入したのは10年以上昔、ハウツー本をめくりながら栽培してきたが、見落としや手抜きも多い。剪定も、年によってやったりやらなかったりで、もはや野生に近い。株の更新もできていない。

 それにしても、剪定という作業は素人には難しい。ネットの動画も見たが、どこまで切っていいのか判断に苦しむ。花芽がたくさんついている枝を切り落とすのはもったいなく思えてしまうのだ。

 夏になって葉が茂ってくると、もっと剪定した方がよかったのではと反省することも多い。今回は思い切りよくかなり剪定したつもりだったが、写真で確認するとさほどでもなさそうに見える。正解がわからない。

夏の雑草はスゴイ2022年09月03日

 3週間半ぶりに八ヶ岳南麓の山小屋へ行くと、前庭が雑草に覆われていた。入口の階段にもツル草が伸びている。前回はインゲンを収穫した。そのインゲンを植えた箇所まで(約3メートル)も長く伸びた雑草に覆われていて近づけない。

 あいにくの雨天だったが、夕方になって雨が上がったので、急いで草刈り機を始動させて作業を始めた。やがて、また雨が降り出したので、小屋周辺の草刈りだけで中断した。この春以来3回目の草刈り作業である。

 昨年の記録を調べると、同じ頃に3週間ぶりに山小屋に行き、雑草の繁茂に圧倒されて草刈り作業をしている。あのとき、7月下旬か8月上旬には草刈りをしなければと思ったのだが、1年経つとすっかり忘れて、同じようなことを繰り返している。

草刈りはタイヘンである2021年08月29日

 3週間ぶりに八ヶ岳南麓の山小屋へ行くと、雑草の繁茂で庭の様相が一変していた。今年は6月に草刈りをしたままだった。年に2回は草刈りをせねばとは思っていて、3週間前に行ったとき、草刈りが必要だなと感じつつ、サボってしまった。

 それにしても、3週間でずいぶん伸びるものだと感心した。雨が多かったせいかもしれない。つる草が縦横に我が物顔ではびこっている。草刈り機をホワイトガソリンで満タンにし、それがカラになるまで、若干の休憩をはさんで草刈り機を回し続けた。疲れた。

 雑草が繁茂していると刈りたくなるが、この作業にどれほどの意味があるのか、実はよくわかっていない。草を刈ると、庭の見た目がよくなり気持ちよくなるのは確かである。それ以上の効用は何だろうか。冬になれば庭は一面の枯野になるのだから、夏の間だけ目をつむっていれば、草刈りをしなくてもかまわないようにも思えるのだが…

庭木伐採始末記2021年06月30日

 八ヶ岳南麓の山小屋の庭に雑木が何本か生えている。その一つが枯れてしまった。根元から直径20センチほどの幹が3本に分かれているので、見た目は3本である。

 枯れた木はいつ倒れてくるかわからない。危険なので伐採することにした。10メートル以上はありそうな木である。

 先日、一人で山小屋に行ったとき、一人での伐採作業は危険と思いつつ1本だけ伐採した。その幹は斜めに伸びていて、傾きの上部をチェンソーで切れば自然に倒れると思った。根に近い部分は3本が密集して切りにくいので、脚立に乗って少し高い位置にチェンソーを当てた。しばらくすると、ミシミシと音を立てて想定した方向に倒れた。

 垂直に近い残り2本の伐採は一人では危険と判断した。で、昨日、倅と二人で山小屋へ行き、その2本を伐採した。素人作業なので、なかなかの難事業だった。

 木を伐採するには、倒す側にチェンソーでV字の切り込みを作り、反対側からチェンソーを入れる。危険な方向に倒れないよう、念のため木にロープをかけ、倒す方向にある他の木の幹などにロープを回し、安全な位置から引っ張る。

 この方法で2本目は容易に倒れた。だが、上部の枝が他の木の枝に引っ掛かり、中途半端な形になってしまった。深く考ずに適当な方向に倒したのが失敗だった。人の力で押しても引いてもビクともしない。引っ掛かった枝を慎重に伐採して何とかなった。

 3本目は空き地方向に倒すことにした。V字切り込みを入れ、反対側を切り始めてしばらくすると、チェンソーが木に食い込んで止まった。よく見ると、垂直と思われた幹の上部はまっすぐではない。倒そうとした方向の反対側に重心がある。そのため、木の重量でチェンソーが動かなくなったのだ。食い込んだチェンソーを四苦八苦して引き抜き、不安定な状態の木をどう倒すか再検討した。

 当初方針を変えて重心方向に倒すしかないと判断し、予定外の切り込みを入れたりして何とか伐採できた。その結果、木の先端部分がわがジャガイモ畑を襲い、ジャガイモの葉の多くが千切れてしまった。

ブルーベリー剪定は強気と弱気のせめぎあい2021年03月19日

 八ヶ岳南麓の山小屋に8カ月ぶりに行った。コロナ禍で外出がままならず、山小屋での野菜作りも潮時かなという気がしている。

 野菜はともかく、庭に植えている7本のブルーベリーが気になる。昨年7月に収穫して以降行ってない。施肥、雑草取り、マルチ(木材チップ)補給などができなかったのは諦めるとしても、毎年2月にやっていた剪定を省くのはマズそうに思える。

 せっかく植えた果樹なので、やはり収穫は楽しみである。2月を過ぎて3月になり、ようやく、剪定のために腰を上げたのである。8カ月間無人状態だった山小屋の内外は荒れていて、庭は枯れた雑草にびっしり覆われていた。

 ブルーベリーを植えて10年近くになるが、いまだに剪定の方法がよくわからない。ブルーベリー栽培に関する2冊の教本とYouTubeの映像を元に事前にメモを作成して予習するのだが、実作業になると切るべきか残すべきか判断に迷う枝が多発する。思い切ってバシバシ落としたり、弱気になって花芽のある枝をなるべく残そうとしたりの繰り返しである。今回も、中途半端な気分で何とか作業を終えた。

 帰京してあらためて写真を眺めると、枝を残しすぎたような気がしてくる。

畑荒らしの犯人は動物ではなく人間2019年08月07日

 八ヶ岳の山小屋の庭でささやかな野菜作りを始めて10年になる。最近は訪問の頻度も減り、畑を縮小しつつある。今年はダイコンとインゲンだけを植えた。

 7月中旬にはインゲンを収穫した。ダイコンの根はまだ4センチぐらいだったので収穫は次回に持ち越した。

 少し時間が経ち過ぎたが昨日(8月6日)、日帰りで収穫に行った。おどろいたことに20本(2畝)植えたダイコンは、発育不全の2本を残してすべて抜かれていた。ダイコンが動物に齧られたことはあるが、これは明らかに人間の仕業である。暗然とした。

 野菜とは別にブルーベリーを7本植えているが、これも人間にやられたようだ。7月は上旬と中旬の2回山小屋に行った。上旬のときはブルーベリーの果実はまだ青く、わずかに20粒ほどを試食しただけだった。7月中旬にブルーベリー収穫を期待して行ったとき、一粒も収穫できず不思議な気がした。動物被害にしては周辺が散らかっていないので、かすかに人間を疑った。今回のダイコンでブルーベリーも人間の仕業だと確信した。ブルーベリーの収穫は今回もゼロである。

 おそらく、インゲンもやられている。前回のインゲン収穫の際、そこそこに収穫できたものの、大きくなり過ぎたものがなく収穫量も思ったほどではなかった。天候不順のせいと思っていたが、盗まれていたに違いない。

 野菜作りを始めて10年、数多の動物被害にあってきたが、人間にやられたのは初めてである。相手が動物と人間では腹の立ちようがまったく異なる。動物に対しては多少のファイトもわくが、人間に盗まれたとなると、怒りが倍化すると同時に気分が沈んでしまう。

ダイコンの葉が動物にかじられた2018年12月02日

 八ヶ岳南麓の山小屋にダイコンの収穫に行った。9月上旬にタネまきをして、その3週間後に間引きと追肥しただけの手抜き農作業である。それでも昨年までは結構大きなダイコンが大量に収穫でき、隣近所にも配った。しかし、今年はダメだった。

 山小屋に到着して畑を眺めると緑が少ない。例年、ダイコンの収穫時期にはダイコンの葉が大きく繁茂して地面が見えないほどだが、今年はスカスカである。よく見ると、ほとんどの葉が根元近くで千切られている。動物にかじられたようだ。

 これまで、トウモロコシ、ジャガイモ、カボチャなどが動物被害にあってきた。だが、ダイコンは無事だったので何の警戒もしていなかった。葉をかじられたダイコンは成長も悪く、細くて短い。発育不全は間引きの時期が遅れたせいもあるかもしれないが、葉を千切られたのが主因に違いない。

 憎き動物であるが、その正体がつかめない。ネットで調べてもダイコンの葉がかじられる動物被害の情報は少ない。状況から察するに、シカやイノシシのような大型動物ではなく、鳥でもない。小動物のようだ。野ウサギか、ハクビシンか、イタチか、よくわからない。昨年まで無事で今年はじめて被害にあった理由もよくわからない。手抜き農作業もそろそろ潮時かもしれない。