サグラダ・ファミリアの進捗状況に驚いた2023年08月24日

 東京国立近代美術館で『ガイディとサグラダファミリア展』を観た。ガウディの建築物はいくつか見ているが、ガウディ本人についてはほとんど知らなかった。ガウディの伝記的な展示によって、普通に建築学を習得して建築家としてスタートした人だと知った。もっとエキセントリックな人物を想像していた。

 サグラダ・ファミリアの起工は1882年、141年前だ。ガウディはその翌年に就任した2代目の建築家だった。就任したときは31歳、1914年(62歳)以降は他の仕事から手を引いてサグラダ・ファミリアに専念、1926年(73歳)に交通事故で死去する。

 私は15年前の2008年にサグラダ・ファミリアを訪れた。あわただしい観光で、エレベータで上まで行って階段で降りてきたのを憶えている。工事中の教会という印象が強かった。

 寄付金を集めながら100年以上にわたって工事中のサグラダ・ファミリアを観て、完成予想図を知ったとき、完成までにはさらに何十年もかかるだろうと思った。

 今回の展示で現在の状況を知り、その進捗ぶりに驚いた。チラシに載っている写真が現在の姿だ。中央部分の巨大な「イエスの塔」が姿を表しつつある。この塔は2026年完成予定だそうだ。

 サグラダ・ファミリアには永遠に工事中という独特の魅力があると感じていたが、この状況だと、私の存命中に竣工する可能性もある。目出度いような残念なような、複雑な気分である。

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