本屋の不思議2021年05月26日

 ネット時代になり、アマゾンで本を買うことが多くなった。でも、なるべくなら本屋それも地元の本屋で買わねばと思っている。本屋がなくなると困るのである。わが最寄り駅前には百坪弱の『書原』という本屋があり、ここは『本の雑誌』2021年3月号のグラビアで紹介されていた。

 昨日(2021年5月25日)、本屋に関わるちょっと不思議な体験をした。新宿西口のさる場所である講義を聞き、そこで『隊商都市』(ちくま学芸文庫)という本の紹介があり、この本を入手しようと思った。

 帰路、ブックファースト新宿店に寄った。私は「新宿西口最大90万冊」と謳うこの大型店を利用するこが多い。店に入ると山積みの『三体 第3部』が目に飛び込み、今日が発売日だと思い出した。第1部、第2部と読み継いできたので第3部も買うつもりだ。しかし、上下2冊の荷物を抱えて電車に乗るよりは地元で買う方が省力だと思い、目当てのちくま学芸文庫の棚を目指した。かなりの量の白い背表紙が並んでいたが『隊商都市』はなかった。

 仕方なく、東口彼方の紀伊国屋書店新宿本店にまで足をのばした。ここでも『三体 第3部』が山積みになっていたが、ちくま学芸文庫の棚に『隊商都市』はなかった。ここになければ諦めて、ネットで探すしかないと思った。

 電車で地元まで帰ってきて、『三体 第3部』をゲットしようと駅前の本屋に入った。ところが、それがない。まだ入荷してないようだ。で、ダメモトでちくま学芸文庫の棚へ行った。この本屋はちくま学芸文庫を棚1本程度置いている。そこに『隊商都市』があった。感動である。

 当然ある筈の本がなく、ないだろうと思った本は置いている。本屋の不思議である。

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