バレエ『蝶々夫人』に思った以上に引き込まれた2023年05月24日

 東京文化会館でKバレエカンパニーのバレエ『蝶々夫人』(企画・構成・演出・振付:熊川哲也、出演:飯島望未、ジュリアン・マッケイ、他)を観た。私はオペラやバレエはほとんど観ない。オペラは半世紀程昔に『ドン・ジョバンニ』を観ただけだ。バレエは半世紀以上昔に『白鳥の湖』と『ドン・キホーテ』を観たかすかな記憶がある。

 今回のバレエ公演は自分の意思で自発的に観たのではない。誘われてツキアイで観たのだ。たまにはバレエを観るのも一興だと思った。

 『蝶々夫人』のあらすじは知っている。現代の眼からはかなりマズイ話に思える。オペラの舞台は知らない。オペラの演目をどうやってバレエで演じる(舞う)のか見当もつかなかった。

 バレエ『蝶々夫人』は想定した以上に面白く、退屈することはなかった。ナマのオーケストラにも圧倒された。舞台に引き込まれ、バレリーナたちの舞う姿を堪能した。人間が巧みに踊る姿には、人々をひきつけるものがある。何故だかは、よくわからないが。

 台詞も歌謡もないバレエで物語の展開がかなり細かく伝わるのが意外だった。バレエといっても、舞台上で常にくるくる回っているわけではない。パントマイムに近い仕草もある。冒頭の蝶々夫人の切腹シーンとラストの蝶々夫人自刃のシーンがシンクロしているのにも感心した。

 バレエとオペラとの共通点や相違点などは私にはわからない。だが、演劇的な表現がバレエでも十分に可能だと知った。

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