歌舞伎座「昼の部」と「夜の部」を続けて観た ― 2026年09月14日
歌舞伎座で秀山祭九月大歌舞伎の「昼の部」と「夜の部」を観た。演目は以下の通りだ。
【昼の部】
一、春調娘七種
三社祭
二、ひらかな盛衰記
大津宿屋
笹引き
逆櫓
【夜の部】
一、雛鶴三番叟
二、伊賀越道中双六
沼津
三、銘作左小刀
京人形
四、一條大蔵譚
奥殿
午前11時から午後8時50分までの観劇は、昼食・夕食・休憩をはさみながらとは言え少々きつい。印象が混濁したり眠くなったりもする。
昼の部のメインディッシュ「ひらかな盛衰記」は初見だと思う。木曽義仲が討たれた後、鎌倉方(梶原景時)に追わる義仲の遺児たちの話である。番場の忠太という名の悪役が登場する。聞き覚えのある名だが、何か変だなと感じた。よく考えると、私がうろ覚えだったのは『瞼の母』の番場の忠太郎で、まったく関係ない人物だった。まぎらわしい名前だ。何か関連があるのだろうか。
義仲の幼い遺児が船頭の倅と取り違えられ船頭の倅が首を落とされる、という歌舞伎らしいヒドい話である。
「逆櫓」という段がメインだが、これは「梶原景時の逆櫓」のパロディになっているそうだ。梶原景時は登場しない。「船頭松右衛門 実ハ 樋口治郎兼光(幸四郎)」が多数の船頭たちを相手に立ち回りを演じるシーンが壮観だった。互いに大きな櫓をかついでいて、それを武器として振り回すのだ。
夜の部のメインディッシュは「伊賀越道中双六」の「沼津」である。私は10年以上前に国立劇場で坂田藤十郎出演の「沼津」を観ていて、その際に台本も読んだはずだが、内容はほとんど失念していた。かすかなデジャブがあるものの先の展開をまったく思い出せない。引き込まれる舞台だが、歌舞伎らしい強引な展開である。
「銘作左小刀」の「京人形」は上演時間30分の面白い舞台だった。名工・左甚五郎が廓で見初めた太夫に生き写しの人形を作成し、人形相手に酒を飲んでいると人形が動き出す。ぎこちない動きが面白い。歌舞伎は人形浄瑠璃を元にした台本も多く、役者が人形の動きをするのは珍しくない。だが、「京人形」の人形は癒し系ロボットに重なっている。現代的な設定の人形のようにも感じられた。
【昼の部】
一、春調娘七種
三社祭
二、ひらかな盛衰記
大津宿屋
笹引き
逆櫓
【夜の部】
一、雛鶴三番叟
二、伊賀越道中双六
沼津
三、銘作左小刀
京人形
四、一條大蔵譚
奥殿
午前11時から午後8時50分までの観劇は、昼食・夕食・休憩をはさみながらとは言え少々きつい。印象が混濁したり眠くなったりもする。
昼の部のメインディッシュ「ひらかな盛衰記」は初見だと思う。木曽義仲が討たれた後、鎌倉方(梶原景時)に追わる義仲の遺児たちの話である。番場の忠太という名の悪役が登場する。聞き覚えのある名だが、何か変だなと感じた。よく考えると、私がうろ覚えだったのは『瞼の母』の番場の忠太郎で、まったく関係ない人物だった。まぎらわしい名前だ。何か関連があるのだろうか。
義仲の幼い遺児が船頭の倅と取り違えられ船頭の倅が首を落とされる、という歌舞伎らしいヒドい話である。
「逆櫓」という段がメインだが、これは「梶原景時の逆櫓」のパロディになっているそうだ。梶原景時は登場しない。「船頭松右衛門 実ハ 樋口治郎兼光(幸四郎)」が多数の船頭たちを相手に立ち回りを演じるシーンが壮観だった。互いに大きな櫓をかついでいて、それを武器として振り回すのだ。
夜の部のメインディッシュは「伊賀越道中双六」の「沼津」である。私は10年以上前に国立劇場で坂田藤十郎出演の「沼津」を観ていて、その際に台本も読んだはずだが、内容はほとんど失念していた。かすかなデジャブがあるものの先の展開をまったく思い出せない。引き込まれる舞台だが、歌舞伎らしい強引な展開である。
「銘作左小刀」の「京人形」は上演時間30分の面白い舞台だった。名工・左甚五郎が廓で見初めた太夫に生き写しの人形を作成し、人形相手に酒を飲んでいると人形が動き出す。ぎこちない動きが面白い。歌舞伎は人形浄瑠璃を元にした台本も多く、役者が人形の動きをするのは珍しくない。だが、「京人形」の人形は癒し系ロボットに重なっている。現代的な設定の人形のようにも感じられた。

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