小松左京展で『日本アパッチ族』の新聞広告に出会った2019年11月06日

 世田谷文学館で開催中の「小松左京展」に行った。小松左京は私にとっては大きな存在である。中学生のときに『日本アパッチ族』を読んで以来、ほとんどの作品を読んできた。かなりの影響を受けているはずである。

 展示物の中に『日本アパッチ族』の新聞広告(全5段)があり、感動した。小松左京のスクラップブックに貼ってあったものらしい。

 田舎の中学3年生だったときに見たこの新聞広告はよくおぼえている。この広告で私は小松左京という小説家を初めて知った。面白そうな本だなと思った。

 私の住んでいた町の本屋は自宅から自転車で15分か20分の場所にあり、時々は立ち読みに行っていた。その本屋で新聞広告で見た『日本アパッチ族』を発見し、立ち読みを始めると面白くてドンドン引き込まれた。買いたくなったがお金を持ってなかった。当時、本を買うのは非日常的な行為だった。私は自転車で自宅に引き返し、お金を調達して再び本屋に行き『日本アパッチ族』を購入し、その日の夜にはこの長編を読了した。

 展示されている『日本アパッチ族』の新聞広告を眺めながら、この広告を目にしたのが、広大無辺な小松左京世界への旅路の始まりであったと思い起こした。感無量である。

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