ジャガイモ無残 --- 動物対策フェンスのスキに反省 ― 2015年07月01日
6月29日、八ヶ岳南麓の山小屋へ行ってみると、ジャガイモが動物に荒らされていた。
今年は畑の周囲に動物対策フェンスを構築したので、シカなどの被害は免れるだろうと期待し、多少の自信もあった。しかし、ダメだった。何が侵入したのかは不明だが、おそらくイノシシだろう。
フェンスはコの字型で、山小屋側は開口している。この開口部から侵入されたら仕方ないとは覚悟していた。こちら側には、人の夜間の出入りに必須のセンサーライトもあり、まあ大丈夫だろうと判断していた。
ジャガイモは二箇所に分けて植えた。山小屋に近い開口部付近と山小屋から最も遠いフェンス深奥付近の二箇所である。
今回行ってみると、山小屋に近い畝のジャガイモの葉は枯れかかっており、そろそろ堀り頃だなと思った。そして、奥のフェンス付近の畝を確認すると、驚いたことにジャガイモの茎はすべて押し倒され、掘り起こされ、あたりにはまだ青い小さなジャガイモが散乱している。
動物にやられたと思い、あらためて周囲のフェンスを確認したが、棒杭もネットも元のままで、破られたり倒されたりはしていない。不思議である。コの字の開口部から侵入したのなら、まず、開口部のジャガイモが荒らされるはずなのに、その畝は無事で、フェンスで囲われた一番奥の畝のジャガイモだけがやられている。しばらく点検して、侵入口が判明した。フェンスのネットの下を潜って出入りしたようだ。
棒杭を打ってネットを張るだけなら、ネットの下がスソ空きになって無用心なのは分かっていた。そこで、フェンスを構築する時、ネットと地面が接する部分に一列にレンガを敷き、ネットの下を地面に密着させた。一辺約8メートルのコの字型にレンガを並べたのだから、かなりの作業だったが、出来あがってみると結構な見栄えで自分なりに満足していた。
被害にあってからよく見ると、レンガで押さえたはずのネットの下部がすべてレンガから外れていた。レンガで押さえただけのネットの下部は、非力な小動物の侵入なら防げても、イノシシのような大型動物に対して無力なのは、考えてみれば当然であった。見た目はレンガできちんと押さえられていても、人間が少し力を入れてネットを押せば、簡単にスソが空いてしまう。
想像力を働かせればそんなことは容易に推測できたはずなのに、見た目で下部が閉じていることに満足し、機能を冷静に点検しなかったのが敗因だ。おのれの思慮の浅はかさを呪うしかない。
イノシシの侵入を想定していなかったのなら「想定外」と居直ることもできる。しかし、動物対策フェンスを構築する前、近所の農家の人から「イノシシは金網フェンスの下を掘り返してイモを荒らしに来る」と聞いていたのだ。そんな情報がありながら、フェンスの下部にスキを作ってしまったのは、数年前にジャガイモを無事収穫した成功体験もあり、わが畑は大丈夫だろうと高をくくっていたのだ。以前のブログで「シカやイノシシなどの動物対策」と書いていながら、頭の中ではシカ対策がメインでイノシシのことはあまり考えていなかった。これまでに実害を被ったのがシカだけだったからだ。今回の被害は有用な情報を聞き流した報いだった。
ジャガイモを荒らされて反省すべきは次の二つ。
(1) 見た目にまどわされて実質が見えなくなってはダメ
(2) 有用な情報を自分勝手に過小評価してはダメ
六十代半ばを過ぎても反省の材料に事欠かないのは、反省を活かしてこなかったからか。
今年は畑の周囲に動物対策フェンスを構築したので、シカなどの被害は免れるだろうと期待し、多少の自信もあった。しかし、ダメだった。何が侵入したのかは不明だが、おそらくイノシシだろう。
フェンスはコの字型で、山小屋側は開口している。この開口部から侵入されたら仕方ないとは覚悟していた。こちら側には、人の夜間の出入りに必須のセンサーライトもあり、まあ大丈夫だろうと判断していた。
ジャガイモは二箇所に分けて植えた。山小屋に近い開口部付近と山小屋から最も遠いフェンス深奥付近の二箇所である。
今回行ってみると、山小屋に近い畝のジャガイモの葉は枯れかかっており、そろそろ堀り頃だなと思った。そして、奥のフェンス付近の畝を確認すると、驚いたことにジャガイモの茎はすべて押し倒され、掘り起こされ、あたりにはまだ青い小さなジャガイモが散乱している。
動物にやられたと思い、あらためて周囲のフェンスを確認したが、棒杭もネットも元のままで、破られたり倒されたりはしていない。不思議である。コの字の開口部から侵入したのなら、まず、開口部のジャガイモが荒らされるはずなのに、その畝は無事で、フェンスで囲われた一番奥の畝のジャガイモだけがやられている。しばらく点検して、侵入口が判明した。フェンスのネットの下を潜って出入りしたようだ。
棒杭を打ってネットを張るだけなら、ネットの下がスソ空きになって無用心なのは分かっていた。そこで、フェンスを構築する時、ネットと地面が接する部分に一列にレンガを敷き、ネットの下を地面に密着させた。一辺約8メートルのコの字型にレンガを並べたのだから、かなりの作業だったが、出来あがってみると結構な見栄えで自分なりに満足していた。
被害にあってからよく見ると、レンガで押さえたはずのネットの下部がすべてレンガから外れていた。レンガで押さえただけのネットの下部は、非力な小動物の侵入なら防げても、イノシシのような大型動物に対して無力なのは、考えてみれば当然であった。見た目はレンガできちんと押さえられていても、人間が少し力を入れてネットを押せば、簡単にスソが空いてしまう。
想像力を働かせればそんなことは容易に推測できたはずなのに、見た目で下部が閉じていることに満足し、機能を冷静に点検しなかったのが敗因だ。おのれの思慮の浅はかさを呪うしかない。
イノシシの侵入を想定していなかったのなら「想定外」と居直ることもできる。しかし、動物対策フェンスを構築する前、近所の農家の人から「イノシシは金網フェンスの下を掘り返してイモを荒らしに来る」と聞いていたのだ。そんな情報がありながら、フェンスの下部にスキを作ってしまったのは、数年前にジャガイモを無事収穫した成功体験もあり、わが畑は大丈夫だろうと高をくくっていたのだ。以前のブログで「シカやイノシシなどの動物対策」と書いていながら、頭の中ではシカ対策がメインでイノシシのことはあまり考えていなかった。これまでに実害を被ったのがシカだけだったからだ。今回の被害は有用な情報を聞き流した報いだった。
ジャガイモを荒らされて反省すべきは次の二つ。
(1) 見た目にまどわされて実質が見えなくなってはダメ
(2) 有用な情報を自分勝手に過小評価してはダメ
六十代半ばを過ぎても反省の材料に事欠かないのは、反省を活かしてこなかったからか。
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