動物対策フェンス構築の楽しさ2015年03月30日

 久々に八ヶ岳南麓の山小屋へ行った。まだ明け方には霜柱ができる寒さで、畑はアスパラの株が地中に眠っているだけだ。とりあえずアスパラには教本に従って施肥した。

 今回の主な目的は動物対策フェンス作りである。昨年は、園芸用支柱にネットを巡らせたあり合わせの簡易なものでしのいだが、今年はもう少しきちんとしたものにしようと思い、ホームセンターで180センチの丸太杭13本と幅150センチのネットを購入した。

 ほぼ1日がかりで一辺約8メートルのコの字型フェンスを作った。一辺8メートルだと、わが山小屋の畑より一廻り広い範囲を囲うことになる。半恒久的(?)構築物のつもりなので多少の余裕がある広さにしたのだ。

 シカやイノシシなどの動物対策だから本来はコの字ではなくロの字すべきだが、山小屋側が開口のコの字型にした。ロの字型だと畑への出入りに不便だからだ。人間の気配がありそうな山小屋側には動物が近づかないことを期待している。動物たちに理性や礼節を求めるのはナンセンスだが、足跡の痕跡に基づく希望的観測である。

 完成したコの字型のフェンスは我ながらまずまずの出来栄えだ。フェンスの内側に立つと、子供の頃の陣地遊びの楽しさが甦ってきた。蛮族の侵入に備えるローマ軍か万里の長城を築いた始皇帝のような気分になる。

 テリトリーをフェンスで囲うという排他的行為は、理性では忌むべきことと思うが、人間の原初的な性のようにも思える。しかし、歴史とはフェンスが破られていく流れであり、わが動物対策フェンスがどこまで有効かは定かでない。

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