追悼・村上龍 ― 2026年10月26日
村上龍の訃報にはとても驚いた。私より4歳若い同時代作家だった。後期高齢者になれば、自分より若い人の訃報に接することは少なくないが、やはり暗然とする。
村上龍のデビューは鮮烈だった。芥川賞受賞前から注目を浴びていた。群像新人賞を受賞した『限りなく透明に近いブルー』がメディアで話題になり、普段は文芸誌など手にしない私も『群像 1976年6月号』を購入した。社会人3年目だった。この作品で村上龍は芥川賞を受賞し、スター作家になる。
その後、主な作品は読んできた(全部ではない)。いつ頃からか、ダブル村上と呼ばれる時代になる。私は「春樹」よりは「龍」が好みだ。骨太で面白い。書架の村上作品を眺めながら、その作品世界に思いを馳せた。
一番印象深いのは『愛と幻想のファシズム』である。『半島を出でよ』も迫力があった。
いま思うと、『愛と幻想のファシズム』は現代のフェイク動画を先取りしていたし、『オールド・テロリスト』はドローンが主戦力となる戦闘を先取りしていた。と言っても、村上龍はSF作家とは言い難く、技術の先見性を作品に取り入れる手際はどうでもいい気がする。時代や世界と格闘するパッションが魅力の作家だった。「小」説を経由して「大」説を望見する作家だったように思える。
だが、晩年(いまや、そう言わざる得ない)の『MISSING 失われているもの』や『ユーチューバー』では、作風が変化していた。いずれ、作品を読み返し、わが同時代作家・村上龍とは何者だったかを考えてみたいと思う。いつになるか、わからないが。
村上龍のデビューは鮮烈だった。芥川賞受賞前から注目を浴びていた。群像新人賞を受賞した『限りなく透明に近いブルー』がメディアで話題になり、普段は文芸誌など手にしない私も『群像 1976年6月号』を購入した。社会人3年目だった。この作品で村上龍は芥川賞を受賞し、スター作家になる。
その後、主な作品は読んできた(全部ではない)。いつ頃からか、ダブル村上と呼ばれる時代になる。私は「春樹」よりは「龍」が好みだ。骨太で面白い。書架の村上作品を眺めながら、その作品世界に思いを馳せた。
一番印象深いのは『愛と幻想のファシズム』である。『半島を出でよ』も迫力があった。
いま思うと、『愛と幻想のファシズム』は現代のフェイク動画を先取りしていたし、『オールド・テロリスト』はドローンが主戦力となる戦闘を先取りしていた。と言っても、村上龍はSF作家とは言い難く、技術の先見性を作品に取り入れる手際はどうでもいい気がする。時代や世界と格闘するパッションが魅力の作家だった。「小」説を経由して「大」説を望見する作家だったように思える。
だが、晩年(いまや、そう言わざる得ない)の『MISSING 失われているもの』や『ユーチューバー』では、作風が変化していた。いずれ、作品を読み返し、わが同時代作家・村上龍とは何者だったかを考えてみたいと思う。いつになるか、わからないが。

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