團十郎の助六と辰之助の牛若丸を観た ― 2026年05月13日
歌舞伎座で「團菊祭五月大歌舞伎」の夜の部を観た。演目は以下の二つだ。
《夜の部》
鬼一法眼三略巻 菊畑
助六由縁江戸桜
團十郎の助六が目当てである。「歌舞伎と言えば團十郎の助六」のイメージがある。まだ、團十郎の助六を観たことがないと思い至り、歌舞伎座に足を運んだ。
私は9年前、團十郎が海老蔵だったときに彼の助六を観ている。それが、助六初観劇だった。8年前には仁左衛門の助六も観た。いずれの舞台も記憶の彼方で、あまり憶えていない。だから、今回は新鮮な気持ちで観劇できた。
「助六由縁江戸桜」は上演時間約2時間と比較的長いが、入り組んだストーリー展開はない。揚巻たちの華やかな花魁道中、助六の伊達男ぶり、ユーモラスな股くぐりなど「見せ場」の連続を愉しむ舞台である。やはり、歌舞伎らしい歌舞伎だ。
開幕早々、新之助(13歳)が裃姿で堂々と口上を語る。子供はアッと言う間に大きくなっていくのだなあと、老人らしい凡庸な感慨をおぼえた。
人間国宝の梅玉のコミカルな演技(白酒売)に、この人はこんな演技もするのかと感心した。先代の團十郎のときから同じ役を演じているそうだ。
「鬼一法眼三略巻 菊畑」は初めて観る演目である。この芝居は「三代目尾上辰之助襲名披露狂言」と銘打っている。義経(牛若丸)が虎蔵という若者に身をやつしていて、「実は…」という展開の話だった。虎蔵を演じるのが辰之助(20歳)である。芝居の途中に襲名口上がある。芝居を中断し、役者たちがあらたまって口上を述べ、その後に芝居を再開するという流れだった。
歌舞伎の口上は面白い趣向だと思う。役者が素に戻るのではなく別の役に転じて演じているようにも見えて、早替わりの舞台の趣がある。
《夜の部》
鬼一法眼三略巻 菊畑
助六由縁江戸桜
團十郎の助六が目当てである。「歌舞伎と言えば團十郎の助六」のイメージがある。まだ、團十郎の助六を観たことがないと思い至り、歌舞伎座に足を運んだ。
私は9年前、團十郎が海老蔵だったときに彼の助六を観ている。それが、助六初観劇だった。8年前には仁左衛門の助六も観た。いずれの舞台も記憶の彼方で、あまり憶えていない。だから、今回は新鮮な気持ちで観劇できた。
「助六由縁江戸桜」は上演時間約2時間と比較的長いが、入り組んだストーリー展開はない。揚巻たちの華やかな花魁道中、助六の伊達男ぶり、ユーモラスな股くぐりなど「見せ場」の連続を愉しむ舞台である。やはり、歌舞伎らしい歌舞伎だ。
開幕早々、新之助(13歳)が裃姿で堂々と口上を語る。子供はアッと言う間に大きくなっていくのだなあと、老人らしい凡庸な感慨をおぼえた。
人間国宝の梅玉のコミカルな演技(白酒売)に、この人はこんな演技もするのかと感心した。先代の團十郎のときから同じ役を演じているそうだ。
「鬼一法眼三略巻 菊畑」は初めて観る演目である。この芝居は「三代目尾上辰之助襲名披露狂言」と銘打っている。義経(牛若丸)が虎蔵という若者に身をやつしていて、「実は…」という展開の話だった。虎蔵を演じるのが辰之助(20歳)である。芝居の途中に襲名口上がある。芝居を中断し、役者たちがあらたまって口上を述べ、その後に芝居を再開するという流れだった。
歌舞伎の口上は面白い趣向だと思う。役者が素に戻るのではなく別の役に転じて演じているようにも見えて、早替わりの舞台の趣がある。

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