「神韻」は法輪功の舞踏劇だった ― 2025年01月24日
J:COMホール八王子で「神韻(シェンユン)日本公演2025」という舞踏劇を観た。新聞で「神韻」の全面広告を見たときは、私の関心外の舞台だと思ってスルーした。だが、出不精の家人が観たいと言い出した。ケイト・ブランシェットが「極上の美しさ」と推薦しているのに惹かれたらしい。で、チケットを手配することになった。
チケットと共に送付されてきたチラシなどで得た観劇前の予備知識は以下の通りだ。
・神韻はニューヨークを拠点にした中国人の舞踏団のようだ
・「北京が恐れる舞台」と銘打っている
・共産党政権下で失われた伝統文化復興の公演らしい
・アクロバットのような華やかな中国の古典舞踏のようだ
そんな予備知識から『長安の春』(石田幹之助)などで読んだ胡旋舞を連想した。唐の時代から続く舞踏なら一見の価値があるかなと思った。
公演の当日、ロビーのグッズ売り場に「法輪大法」の書籍があるのを発見し、神韻は法輪功だと気づき、ナルホドと思った。釈然としなかったものが氷塊する気分になった。中国で一大勢力となって大弾圧を受けた法輪功が絡んだ公演なのだ。
観劇後にネットで調べると「神韻は祖国を離れた北米在住の法輪功を信仰する華人たちにより、2006年にニューヨークで設立された」との説明があった。
神韻の舞台は17の演目で構成されている。その都度、男女の司会者による簡単な演目紹介がある。舞踏劇がメインだが、テノール独唱、二胡独奏などもある。
その舞台の特長は、新体操のようなパフォーマンスが繰り広げる華やかなスペクタルである。巨大なデジタル背景幕に目を見張った。単なる背景ではなく、精緻な風景のなかを演者たちが縦横に飛び回る動画にもなる。動画の演者がスムーズに舞台上の生の演者にすり替わる仕掛けを多用している。デジタル背景だから舞台転換は瞬時だ。
演目は古典舞踊、孫悟空や李白が登場する舞踏劇だけでない。現代中国が舞台の演目もある。法輪功の弾圧場面などを描いてた舞踏劇である。そして、最後の演目「創生主の到来」は、現代都市上海が巨大な津波に飲み込まれ、創生主(お釈迦様のようにも見える)が来迎し、人々が天上界に救済されるような内容だった。壮大な映像である。
派手派手しくて有難い新興宗教じみた舞台を観て、不思議の国を垣間見た気分になった。
チケットと共に送付されてきたチラシなどで得た観劇前の予備知識は以下の通りだ。
・神韻はニューヨークを拠点にした中国人の舞踏団のようだ
・「北京が恐れる舞台」と銘打っている
・共産党政権下で失われた伝統文化復興の公演らしい
・アクロバットのような華やかな中国の古典舞踏のようだ
そんな予備知識から『長安の春』(石田幹之助)などで読んだ胡旋舞を連想した。唐の時代から続く舞踏なら一見の価値があるかなと思った。
公演の当日、ロビーのグッズ売り場に「法輪大法」の書籍があるのを発見し、神韻は法輪功だと気づき、ナルホドと思った。釈然としなかったものが氷塊する気分になった。中国で一大勢力となって大弾圧を受けた法輪功が絡んだ公演なのだ。
観劇後にネットで調べると「神韻は祖国を離れた北米在住の法輪功を信仰する華人たちにより、2006年にニューヨークで設立された」との説明があった。
神韻の舞台は17の演目で構成されている。その都度、男女の司会者による簡単な演目紹介がある。舞踏劇がメインだが、テノール独唱、二胡独奏などもある。
その舞台の特長は、新体操のようなパフォーマンスが繰り広げる華やかなスペクタルである。巨大なデジタル背景幕に目を見張った。単なる背景ではなく、精緻な風景のなかを演者たちが縦横に飛び回る動画にもなる。動画の演者がスムーズに舞台上の生の演者にすり替わる仕掛けを多用している。デジタル背景だから舞台転換は瞬時だ。
演目は古典舞踊、孫悟空や李白が登場する舞踏劇だけでない。現代中国が舞台の演目もある。法輪功の弾圧場面などを描いてた舞踏劇である。そして、最後の演目「創生主の到来」は、現代都市上海が巨大な津波に飲み込まれ、創生主(お釈迦様のようにも見える)が来迎し、人々が天上界に救済されるような内容だった。壮大な映像である。
派手派手しくて有難い新興宗教じみた舞台を観て、不思議の国を垣間見た気分になった。
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