国立劇場でさよなら公演『義経千本桜』を観た ― 2022年10月21日
半蔵門の国立劇場が建て替えることになり、「さよなら公演」をやっていると聞き、『義経千本桜』のAプロを観劇した。
この公演は次のように「A」「B」「C」に分かれている。
Aプロ「鳥居前」「渡海屋」「大物浦」
Bプロ「椎の木」「小金吾討死」「鮓屋」
Cプロ「道行初音旅」「河連法眼館」
1日に1公演あるいは2公演で、尾上菊之助が「佐藤忠信 実ハ 源九郎狐」「渡海屋銀平 実ハ 新中納言知盛」「いがみの権太」「佐藤忠信」を演じている。ABC全部を観る元気はないので、Aを選んだ。菊之助の知盛を観たいと思ったからである。
大物浦の見せ場、大錨とともに知盛が海中に没するシーンを観て、歌舞伎を観たという満足を感じた。あらかじめ決まっている「見せ場」に向けて高揚していくのが歌舞伎の面白さのように思える。
歌舞伎を知らない頃、『義経千本桜』という芝居の主人公は源義経だと思っていた。この芝居に義経は登場するが、ありがたいご本尊のような存在であって主人公ではない。『義経千本桜』と謳いながら敵役や周辺の人物にスポットライトを当てる作劇に江戸時代の作家たちの技量と意気を感じる。
今回の「さよなら公演」、現在の国立劇場の最後の公演と思って、急いでチケットを購入した。10月末で閉場と聞いていたから、この劇場の見納めのつもりだった。だが、私の早とちりだった。閉場は今年ではなく来年10月で、これから1年かけて「さよなら公演」を続けていくようだ。
この公演は次のように「A」「B」「C」に分かれている。
Aプロ「鳥居前」「渡海屋」「大物浦」
Bプロ「椎の木」「小金吾討死」「鮓屋」
Cプロ「道行初音旅」「河連法眼館」
1日に1公演あるいは2公演で、尾上菊之助が「佐藤忠信 実ハ 源九郎狐」「渡海屋銀平 実ハ 新中納言知盛」「いがみの権太」「佐藤忠信」を演じている。ABC全部を観る元気はないので、Aを選んだ。菊之助の知盛を観たいと思ったからである。
大物浦の見せ場、大錨とともに知盛が海中に没するシーンを観て、歌舞伎を観たという満足を感じた。あらかじめ決まっている「見せ場」に向けて高揚していくのが歌舞伎の面白さのように思える。
歌舞伎を知らない頃、『義経千本桜』という芝居の主人公は源義経だと思っていた。この芝居に義経は登場するが、ありがたいご本尊のような存在であって主人公ではない。『義経千本桜』と謳いながら敵役や周辺の人物にスポットライトを当てる作劇に江戸時代の作家たちの技量と意気を感じる。
今回の「さよなら公演」、現在の国立劇場の最後の公演と思って、急いでチケットを購入した。10月末で閉場と聞いていたから、この劇場の見納めのつもりだった。だが、私の早とちりだった。閉場は今年ではなく来年10月で、これから1年かけて「さよなら公演」を続けていくようだ。
コメント
トラックバック
このエントリのトラックバックURL: http://dark.asablo.jp/blog/2022/10/21/9534949/tb
※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。
※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。