「100分de名著 アーサー・C・クラーク スペシャル」のテキストは面白い2020年03月26日

 今月(2020年3月)のNHK Eテレ「100分de名著」は「アーサー・C・クラーク スペシャル」だった。懐かしきSFの巨匠である。取り上げるのは次の4編。

 『太陽系最後の日』
 『幼年期の終わり』
 『都市と星』
 『楽園の泉』

 このリストを見るだけで、これらの作品を読んだときのワクワク感がよみがえってくる。前の3つは十代後半に読んだ。クラークが自ら「最後の作品」と銘打った『楽園の泉』が出たのは私が三十代の頃だった。いずれも、遠い昔に読んだ小説なので、細かな内容までは憶えていないが、話の大筋と強烈な印象はいまも残っている。

 TV放映の全4回を観たあと、この番組の講師・瀬名秀明氏が執筆したテキストも購入した。このテキストにはテレビでは触れなかった話がたくさん載っていて、とても面白い。
 このテキストはクラークの4作品の紹介であると同時に、簡潔なクラークの伝記になっていて、瀬名秀明氏のクラーク論でもある。私が知らなかった事柄が多く述べられていて、クラークのイメージがかなりクリアになった。
 若い頃の「宇宙大好き人間」クラークが、『ナルニア国物語』の作者・ルイスと対立して論争していたという話は興味深い。『幼年期の終わり』の結末がハッピーか否かの議論に共感した。SFの魅力「センス・オブ・ワンダー」を懐かしき昔のものとして語っているのは少しショックで、自分が年を取ったのだと思った。

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