評判の『バヤガヤの夜』を読んだが…… ― 2025年10月08日
世界的なミステリー文学賞である英国のダガー賞を日本人で初めて受賞した作品として話題になっている次の小説を読んだ。
『バヤガヤの夜』(王谷晶/河出文庫)
私には未知の作家の作品である。翻訳されて海外でも高く評価されているのだから傑作だろうと期待して手に取った。女性作家による女性バイオレンス小説である。
読み始めて、「なんじゃ、これは」と思った。テンポがよくて読みやすいが、話の流れについていけない。雑なマンガを読まされている気分で、話の展開に違和感を抱いたまま読了した。
面白くないわけではないが、高く評価される理由が私にはよくわからない。私とは波長が合わない。高齢者(76歳)の私の感性が時代からかけ離れつつあるのだろうと思う。
バイオレンス小説と言えば私の世代にとっては大藪春彦や西村寿行であり、彼らのバイオレンスには時代精神のようなものが反映されていたと思う。『バヤガヤの夜』にも何かが反映されているのだろうが、私にはその「何か」がわからない。あきらめるしかない。
バヤガヤとは西洋の鬼婆のようなものらしい。この小説の主人公は日本人だが色々な血が混じっている。それが現代的なのかもしれない。歯切れのいい文体が受け入れられているのかなとも思う。小説の骨格は歌舞伎などの「道行」に近い。それがいいのだろうか。
『バヤガヤの夜』(王谷晶/河出文庫)
私には未知の作家の作品である。翻訳されて海外でも高く評価されているのだから傑作だろうと期待して手に取った。女性作家による女性バイオレンス小説である。
読み始めて、「なんじゃ、これは」と思った。テンポがよくて読みやすいが、話の流れについていけない。雑なマンガを読まされている気分で、話の展開に違和感を抱いたまま読了した。
面白くないわけではないが、高く評価される理由が私にはよくわからない。私とは波長が合わない。高齢者(76歳)の私の感性が時代からかけ離れつつあるのだろうと思う。
バイオレンス小説と言えば私の世代にとっては大藪春彦や西村寿行であり、彼らのバイオレンスには時代精神のようなものが反映されていたと思う。『バヤガヤの夜』にも何かが反映されているのだろうが、私にはその「何か」がわからない。あきらめるしかない。
バヤガヤとは西洋の鬼婆のようなものらしい。この小説の主人公は日本人だが色々な血が混じっている。それが現代的なのかもしれない。歯切れのいい文体が受け入れられているのかなとも思う。小説の骨格は歌舞伎などの「道行」に近い。それがいいのだろうか。

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