舞台『ジャズ大名』は壮大なジャムセッションだった ― 2023年12月16日
神奈川芸術劇場で『ジャズ大名』(原作:筒井康隆、上演台本:福原充則・山西竜夫、演出:福原充則、音楽:間島岳郎、振付:北尾亘、出演:千葉勇大、藤井隆、大鶴佐助、富田望生きる)を観た。通常の演劇以上に音楽や振付の要素が大きい芝居だ。
原作は筒井康隆の傑作短篇。舞台は幕末の小藩、漂着した黒人たちの音楽に魅せれた大名と家臣たちがくり広げる一大ジャムセッションのなかで時代が維新に替わる話である。鬼才・岡本喜八監督の映画(音楽:山下洋輔、主演:古谷一行、1986年公開)も凄かった。
『ジャズ大名』が舞台化されると知り、筒井康隆ファンの私は迷わずにチケットを手配した。だが、あの映画の面白さを超える舞台化は難しいだろうとの思いもあった。芝居の中盤までは、やはり映画の方がよかったなと思いつつ観劇した。
だが、終盤のジャムセッションの迫力に圧倒された。小説や映画では難しい舞台ならではの臨場感あふれる作品である。役者たちの背後でミュージシャンたちが生演奏する形の舞台構成だが、最後には役者とミュージシャンが入り乱れた狂騒的演奏になる。
このジャムセッションのシーンは音楽だけでなく美術にも魅せられた。プロジェクションマッピングを駆使し、ミラーボールが回転し、背景に赤富士がそびえ立ち、巨大鯉のぼりが空中を泳ぎ、空気仕掛けの巨大金ピカ観音像が伸びあがる。七色の紙吹雪が大量に降り続く舞台上では怪しげな被り物の怪物たちが蠢き廻る。そんな夢幻世界のなかで演奏が狂騒的に延々と続く。観客も狂騒的気分にならざるを得ない。
原作は筒井康隆の傑作短篇。舞台は幕末の小藩、漂着した黒人たちの音楽に魅せれた大名と家臣たちがくり広げる一大ジャムセッションのなかで時代が維新に替わる話である。鬼才・岡本喜八監督の映画(音楽:山下洋輔、主演:古谷一行、1986年公開)も凄かった。
『ジャズ大名』が舞台化されると知り、筒井康隆ファンの私は迷わずにチケットを手配した。だが、あの映画の面白さを超える舞台化は難しいだろうとの思いもあった。芝居の中盤までは、やはり映画の方がよかったなと思いつつ観劇した。
だが、終盤のジャムセッションの迫力に圧倒された。小説や映画では難しい舞台ならではの臨場感あふれる作品である。役者たちの背後でミュージシャンたちが生演奏する形の舞台構成だが、最後には役者とミュージシャンが入り乱れた狂騒的演奏になる。
このジャムセッションのシーンは音楽だけでなく美術にも魅せられた。プロジェクションマッピングを駆使し、ミラーボールが回転し、背景に赤富士がそびえ立ち、巨大鯉のぼりが空中を泳ぎ、空気仕掛けの巨大金ピカ観音像が伸びあがる。七色の紙吹雪が大量に降り続く舞台上では怪しげな被り物の怪物たちが蠢き廻る。そんな夢幻世界のなかで演奏が狂騒的に延々と続く。観客も狂騒的気分にならざるを得ない。

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