地図専門の「ぶよお堂」で地図購入2025年09月07日

 日本橋に「ぶよお堂」という地図専門店があると最近知った。今月、「西域シルクロード紀行」というツアーに参加予定なので、西域のやや詳しい地図を探していたが、大型書店の棚でも手頃な地図は見つからなかった。

 で、先日「ぶよお堂」に出向いた。日本橋高島屋に近い通りのビルの地下2階にある。そのビルの名は「ぶよおビル」、テナントでなくオーナーのようだ。ビルの入り口のエレベーターで地下2階に下り、扉が開けば店舗だった。コンパクトな書店で、地球儀や地形図模型なども置いている。カウンターの前に大きなテーブルがあり、これは地図を広げるためのスペースである。地図専門店ならではの配慮だ。

 店内の棚を物色した後、店の人に「新疆ウイグル自治区の地図はありますか」と尋ねると、すぐに中国語の現代地図が出てきた。タクラマカン砂漠がA3よりやや広く、かなり詳しい(1:2 550 000)。表記が中国語なので解読が難しいが購入した(税別1700円)。

 ホームページで調べると、ぶよお堂は株式会社武揚堂の関連会社で、武揚堂は1897年(明治30年)創業の古い会社だ。創業時に「陸軍参謀本部陸地測量部発行地図元売捌の権利を取得」とある。現在の事業は「地理空間情報コンテンツ制作」だそうだ。各種地図の制作をしているようだ。

 武揚堂という名から、わが推しの榎本武揚と関係があるのだろうかと推測した。ホームページをよく読むと「創業に際して同名の榎本武揚に使用許可を求め快諾を得たとの逸話が残る」とあった。