時間と生命 ― 2007年12月16日
話題の「生物と無生物のあいだ」(福岡伸一/講談社現代新書)を読んだ。評判通り面白く刺激的な本だった。最終章「時間という名の解けない折紙」において、生物と機械の違いについて「機械には時間がない」「生物には時間がある」と指摘しているのが印象的だ。この指摘だけ読むとあたりまえのように見えるが、本書で説きおこしている現代生物学の知見をふまえた結論・到達(?)であるところが深い。
本書を読んで、最近読んだ別の新書「時間はどこで生まれるのか」(橋元淳一郎/集英社新書)を連想した。これも刺激的な本で、もっと注目されていいと思う。温度や色がミクロの世界では存在しないように、時間も物理的実在ではない。では、どこで時間が生まれたのか・・・生命の発生によって時間が生まれたのである。乱暴に要約すれば、そんなことを述べた本だ。
きちんとした検証が必要だろうが、この二つの本は「生命」と「時間」の本質的で不思議な関係を示唆している。もう少し勉強してみたい分野だ。
本書を読んで、最近読んだ別の新書「時間はどこで生まれるのか」(橋元淳一郎/集英社新書)を連想した。これも刺激的な本で、もっと注目されていいと思う。温度や色がミクロの世界では存在しないように、時間も物理的実在ではない。では、どこで時間が生まれたのか・・・生命の発生によって時間が生まれたのである。乱暴に要約すれば、そんなことを述べた本だ。
きちんとした検証が必要だろうが、この二つの本は「生命」と「時間」の本質的で不思議な関係を示唆している。もう少し勉強してみたい分野だ。
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