初春歌舞『南総里見八犬伝』で正月気分 ― 2022年01月10日
国立劇場大劇場で初春歌舞伎公演『南総里見八犬伝』を観た。昨秋、文化勲章を受章した尾上菊五郎を中心にした正月らしい華やかな舞台で目出度い気分になる。ドローンを模して新春を寿ぐ場面なども挿入されていた。
馬琴の八犬伝は長大な物語である。私は小学生時代に子供向けのダイジェストを読んで魅了された。いつの日か原文で全編を読んでみたいと思っているが、まだ果たしていない。原典を読んでいない身で語るのはおこがましいが、あの長編物語を3時間程度の舞台にするのは容易ではない。観客があらかじめ大筋を承知しているのを前提の名場面集のようになるのは仕方ない(多くの歌舞伎がそんな舞台ではあるが)。
私が子供心に『八犬伝』に惹かれたのは、物語の進展にともなって不思議な水晶玉を持つ8人が徐々に集まって来るところにあった。歌舞伎の八犬伝も基本的にはそんな作りになっているが、8人それぞれの物語を3時間で展開するのは難しく、かなり端折ってあわただしく8人集合にもっていくことになる。8人集合の情景を最終場面だけでなく序幕の幕切れにも入れているのは工夫だと思った。
馬琴の八犬伝は長大な物語である。私は小学生時代に子供向けのダイジェストを読んで魅了された。いつの日か原文で全編を読んでみたいと思っているが、まだ果たしていない。原典を読んでいない身で語るのはおこがましいが、あの長編物語を3時間程度の舞台にするのは容易ではない。観客があらかじめ大筋を承知しているのを前提の名場面集のようになるのは仕方ない(多くの歌舞伎がそんな舞台ではあるが)。
私が子供心に『八犬伝』に惹かれたのは、物語の進展にともなって不思議な水晶玉を持つ8人が徐々に集まって来るところにあった。歌舞伎の八犬伝も基本的にはそんな作りになっているが、8人それぞれの物語を3時間で展開するのは難しく、かなり端折ってあわただしく8人集合にもっていくことになる。8人集合の情景を最終場面だけでなく序幕の幕切れにも入れているのは工夫だと思った。
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