4カ月ぶりの山小屋2013年02月25日

 久しぶりに八ヶ岳の山小屋へ行ってきた。前回が10月下旬だから、4カ月もあいてしまった。笹子トンネル崩落事故のせいだ。12月に行く心積りだったが、昨年12月2日、大事故が発生した。この時期、畑仕事はなく、不要不急の人間が渋滞に拍車をかけるのは馬鹿らしいと思い、中央高速の上下線開通まで待つことにしたのだ。

 先週の金・土の一泊という慌ただしい往復だった。中央高速は空いていて快調に走れた。笹子トンネルを通過するときは、どうしても上部に視線が行く。上下線とも天井板がきれいに取り払われ、ぽっかりとした黒いむき出しのドームが延々と続く。やはり、地底は黄泉への道のようで気味が悪く、出口の明かりが見えてくるとホッとする。

 4カ月ぶりの山小屋行きで気がかりだったのはキツツキ被害だ。前回、前々回と続いて穴を開けられている。しかし、今回は異常がなかった。つり糸を張った効果があったのか、キツツキの気分が変わったのかはわからない。一安心である。

 八ヶ岳南麓はあまり積雪はないが、現地の友人からの電話で、今年は雪が多いと聞いていた。八ヶ岳に行くようになってから、冬季はスタッドレスタイヤに交換している。だが、これまでは雪に遭遇したことはなく、雪道運転の経験はなかった。ところが、今年1月14日、東京が大雪にみまわれた日に車を運転する必要があり、冠雪した甲州街道と環八を走った。大渋滞で往生はしたもののアップダウンの雪道でもスリップすることはなく、雪道運転初体験でスタッドレスタイヤの威力を知った。そんなささやかな体験が少しの自信になっていた。

 山小屋付近の道路に雪はなかったが凍結している箇所はあった。積雪は少なくても、気温はかなり低いのだ。雪が降らない日の方が寒いと聞いたことがある。薪ストーブを焚いても、狭い小屋の冷えきった空気が温まるまでにはかなりの時間を要した。

 畑にはまだ雪が残っていた。フワフワした雪ではなく凍った雪だ。昨年の秋に収穫して以来、支柱などがそのままになっているので、畑の整備をしておこうと思っていたのだが、雪靴もないので作業はやめた。何もせずに、薪ストーブの前でウトウトした時間を過ごすのはいいものだ。

 帰京日の午前、車に荷物を積み込もうとしていると、わが山小屋の敷地内で見知らぬ男性が何かをしている。水道の検針だった。それにしても、かなりの時間、ゴソゴソとやっていた。しばらくすると、その男性は私の所に来て「凍結のため、検針できませんでした」と言った。今月分は概算にして来月分で調整するそうだ。
 寒冷地の特殊事情をあらためて知った。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
ウサギとカメ、勝ったのどっち?

コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://dark.asablo.jp/blog/2013/02/25/6730096/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。