60年前、東京・大阪は4時間だった2024年10月03日

 一昨日(2024.10.1)は東海道新幹線開通60年の記念日だった。60年前、私は高校1年生だった。この年の夏休みに上京し、岡山の県立高校から東京の都立高校に2学期から転入した。新幹線開通3カ月前の上京だった。岡山から東京まで何時間かかったは記憶していない。随分長時間だった気がする。

 今年の初めに伯父が101歳で逝った。その遺品を整理していて、東海道新幹線開通時のパンフレットが出てきた。「新幹線電車にお乗りいただき、ありがとうございました」とあるから、当時、乗客に配ったものだと思われる。

 「夢の超特急」は東京・大阪を3時間10分で走ったという記憶が強く残っている。だが、このパンフレットの時刻表を見ると東京・大阪は4時間である。パンフレットには「開業後当分の間は超特急ひかり号は4時間、特急こだま号は5時間で走ります」とあった。

 「当分の間」とはどのくらいの期間なのか、ネットで調べてみた。3時間10分の運行開始は翌年の11月1日だった。13カ月は「ならし走行」だったのだ。