團十郎の13役早替り千本桜を観た ― 2024年07月19日
七月大歌舞伎昼の部『星合世十三團:成田千本桜』を観た。市川團十郎が13役早替りで、義経千本桜を遠し狂言で演じるという企画である。早送りダイジェストのような芝居だろうと想像した。
義経千本桜は何回か観ている。見せ場を一気にまとめて観るのは楽しそうだし、13役早替りとはどんな舞台なのか興味がわき、歌舞伎座に足を運んだ。エンタメとしての歌舞伎を堪能できた。
それにしても13役とは尋常でない。知盛、いがみの権太、狐忠信などの主要な役だけでなく、老人から女形までさまざまな役に早替りする。舞台に同時に登場する複数の役をどうやって一人で演じるのか不思議だったが、何とかなっていた。後ろ姿で代役に入れ替わるという仕掛けだった。ギャグに近い面白さも芝居を面白くする要素の一つだと思う。
この芝居、導入部を演じた後に、裃姿の團十郎が登場し、図解を使って演目と13役を解説する。そこで宙乗りを2回やると宣言した。狐忠信の宙乗りはわかるが、もう一つの宙乗りがわからない。楽しみにしながら観劇した。
最初の宙乗りは前半の幕切れにあった。大物浦の場で知盛が大錨と共に背面で身投げしただけでは終幕にならない。その後、暗闇の中を無数の人魂のような光が幻想的に劇場中を漂う。そして、知盛の宙乗りになる。霊魂となった知盛の昇天である。なるほどと関心した。
後半、川連法眼館の場で終幕になった後、再び裃姿の團十郎が登場しフィナーレの挨拶になり、大量の紙吹雪が劇場全体を舞う。光学技術を使ったトリックかなとも思ったが本物の紙吹雪のようだった。客席全体に舞い散った紙吹雪を夜の部開始までに片付けるのは大変だろうなと思った。何か画期的な回収技術があるのだろうか。
義経千本桜は何回か観ている。見せ場を一気にまとめて観るのは楽しそうだし、13役早替りとはどんな舞台なのか興味がわき、歌舞伎座に足を運んだ。エンタメとしての歌舞伎を堪能できた。
それにしても13役とは尋常でない。知盛、いがみの権太、狐忠信などの主要な役だけでなく、老人から女形までさまざまな役に早替りする。舞台に同時に登場する複数の役をどうやって一人で演じるのか不思議だったが、何とかなっていた。後ろ姿で代役に入れ替わるという仕掛けだった。ギャグに近い面白さも芝居を面白くする要素の一つだと思う。
この芝居、導入部を演じた後に、裃姿の團十郎が登場し、図解を使って演目と13役を解説する。そこで宙乗りを2回やると宣言した。狐忠信の宙乗りはわかるが、もう一つの宙乗りがわからない。楽しみにしながら観劇した。
最初の宙乗りは前半の幕切れにあった。大物浦の場で知盛が大錨と共に背面で身投げしただけでは終幕にならない。その後、暗闇の中を無数の人魂のような光が幻想的に劇場中を漂う。そして、知盛の宙乗りになる。霊魂となった知盛の昇天である。なるほどと関心した。
後半、川連法眼館の場で終幕になった後、再び裃姿の團十郎が登場しフィナーレの挨拶になり、大量の紙吹雪が劇場全体を舞う。光学技術を使ったトリックかなとも思ったが本物の紙吹雪のようだった。客席全体に舞い散った紙吹雪を夜の部開始までに片付けるのは大変だろうなと思った。何か画期的な回収技術があるのだろうか。
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