青山墓地で満開の桜と星新一の墓を見た2021年03月27日

 私は年に数回、六本木から外苑前まで、青山墓地の中央を縦断して歩く。普段は人通りの少ない並木道である。青山墓地には著名人の墓も多いと聞いているので、それを探索してみるのも一興と思いつつ、いつも墓を素通りしている。

 普段は人通りの少ない青山墓地の縦断道も、桜の季節になると散歩する人が増える。昨日の午後、外苑前で所用を終えた後、気まぐれで青山墓地に足を踏み入れた。桜は満開で人も多い。桜並木を散策しながら、星新一の墓がここにあると聞いたことを突然に思い出した。

 スマホで「星新一 青山墓地」と検索すると、墓のアドレスが出てきた。墓地の随所には地図看板がある。何ともわかりやすく、検索して数分後には「星家の墓」の前に立っていた。墓石の左側面には星一(星新一の父、星製薬創業者)の墓誌があり、右側面には星親一(星新一の本名)の墓誌があった。

 満開の桜の下でショートショートの神様の墓の前に立ち、浮世を一瞬だけ離脱した浩然の気に浸った。「気まぐれ…」というタイトルの多い作家への気まぐれ墓参であった。

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