『パラサイト』ポン・ジュノ監督とソン・ガンホの会見2020年02月23日

 カンヌとアカデミーのダブル受賞で話題の映画『パラサイト』のポン・ジュノ監督と俳優ソン・ガンホの日本記者クラブでの会見に参加した。多数のテレビカメラが並び、補助椅子も出る盛況だった。

 私は先々週、『パラサイト』を観た。パンフの冒頭に監督が「本作をご紹介頂く際、出来る限り兄妹が家庭教師として働き始めるところ以降の展開を語ることは、どうか控えてください。」と述べているので、立ち入った感想を書くのがはばかられる。

 私は、この監督の長編第2作『殺人の追憶』(2003年)を封切時に観た。内容の記憶はぼやけているが、ドキドキ感が胸に迫ってくる印象の深さは鮮明だ。『グエルム 漢江の怪物』と『母なる証明』は『パラサイト』を観た後にネット配信で観た。サスペンスとコメディをないまぜにした迫力ある世界は独特で、日本映画には得難いものだと感じた。

 『パラサイト 半地下の家族』は、2020年2月22日現在の日本での観客動員は220万人を超え、興行収入は30億円を突破、日本での韓国映画の歴代1位だそうだ。

 ポン・ジュノ監督は、この映画がヒットした要因として「予測不能のストーリー展開」と「俳優のかもしだす魅力」を挙げた。私もそう思う。日本映画はどうしてもチマチマした感じになるが、韓国映画には突き抜けたエネルギーがある。

 ポン・ジュノ監督の秘めたる妄想は、クラシック作品を残すことだそうだ。クラシックの例として黒沢明の『七人の侍』とヒチコックの『めまい』を挙げた。なるほどと思った。