オリーブとナツメヤシの国……チュニジア紀行記(3)2019年12月05日

◎チュニジアは農業国

 ローマ帝国時代の北アフリカは現在よりも緑豊かで、ローマへの食糧供給源だった。現在もチュニジアは農業国である。バスの車窓からは延々と続くオリーブ畑を観察できた。ナツメヤシも多い。この時期、オリーブもナツメヤシも収穫期だった。 

◎ナツメヤシの町

 サハラ砂漠に近いオアシス都市トズールはナツメヤシ栽培で開けた町である。収穫前のナツメヤシは袋をかぶせていて、そんなナツメヤシの森をいくつも見た。いちいち袋をかぶせるのは、かなりの手間だろうと思った。

 収穫期なのでトズールの市場には店頭にナツメヤシを吊るしている店がたくさんあった。かなり安いので、つい2Kgも買ってしまった(2Kgで約540円)。

◎オリーブが豊作

 ナツメヤシ以上に目に入るのオリーブ畑である。チュニジアの人口は約1千万人で、オリーブの木はその6倍、約6千万本だそうだ。

 世界のオリーブ生産量のランキングは、ネットで検索した2017年のデータによれば、スペインが第1位で、ギリシア、イタリアと続きチュニジアは第7位である。 

 チュニジアのオリーブは今年は豊作で質もいいそうだ。現地ガイドの話では、今年の生産量はスペインを抜いたそうだ。もしそうならば、生産量世界一になったのかもしれない。

◎搾りたてのオリーブ・オイル

 オリーブの大半はオリーブ・オイルになって輸出される。だが、収穫期の現地でなければ入手できないオリーブ・オイルがある。搾りたてのオリーブ・オイルである。精製前の加熱していないオイルで、バター代わりにパンにつけたり、スプーンでそのまま飲んだりする。色はグリーンだ。

 そんなオリーブ・オイルを売る露店が道端にいくつも出ていて、購入者は自前のボトルを持って買いに行く。

 今回のツアーでは、臨時にオリーブ・オイル工場に停車し、工場見学をした。大規模な機械が稼働していたが、要は大量のオリーブを擦りつぶして液体を抽出しているだけの機械に見えた。

 この工場でも搾りたてのオリーブ・オイルを販売していて、バスの運転手やガイドがペットボトルで購入した。私も自前のペットボトルの水を捨てて空にし、500ml購入した(約150円)。

 ツアー客には購入をためらう人が多かった。ペットボトルの液体は航空機の預け入れ荷物でなければ持ち帰れないので、スーツケース内での液体漏れを心配したのである。私はホテルに到着してから、日本から持参した水のペットボトルに詰め替え、ビニールテープ、ビニール袋、輪ゴムなどを駆使して厳重に梱包した。だから、グルーンのオリーブ・オイルを無事日本に持ち帰ることができた。