ソグド人に会いに行った2019年07月24日

 出水美術館で開催中の「唐三彩:シルクロードの至宝」に行った。目当ては「胡人=ソグド人」である。

 最近、個人的に俄かにソグド人への関心が高まり、来月にはソグド人の出身地であるソグディアナ(ウズベクスタン、タジキスタン)へのツアーに参加する予定である。

 唐三彩が流行したのは唐中期の80年間ほどで唐詩の全盛期にかさなる。ソグド人を描い唐三彩の写真をよく目にするので、この展覧会に行けばソグド人に出会えると思った。

 展示物のなかで私が確認できたソグド人を描いた唐三彩は3点あった。ラクダに乗ったソグド人、大きな容器を抱えているソグド人、漢人と並んで立っているソグド人である。

 これらを眺めながら、長安の都でソグド人はエキゾチックな存在であると同時にその社会に深く入りこんでいたのだろうと思った。また、同じ頃に奈良の平城京にも彼らがいたのではと想像した。