「ウナギ博士」塚本勝巳氏の会見に参加 ― 2018年08月12日
「ウナギ博士」塚本勝巳氏の「ウナギの未来と日本」という会見が日本記者クラブであった。塚本氏は日本ウナギの産卵場所が西マリアナ海嶺であることをつきとめ、世界で初めて天然ウナギ卵を採取した世界的な海洋生物学者である。
冒頭、塚本氏は「ウナギ博士」と呼ばれることに抵抗があったとユーモラスに語った。ウナギだけを研究してきたわけでなく、他の魚も含めて主に魚の回遊を研究してきたからである。だが、今ではあきらめて「ウナギ博士」を受け容れているそうだ。
何年か前に読んだ塚本氏の『ウナギ大回遊の謎』(PHPワールドサイエンス新書)でもアユの回遊に関する興味深い話が紹介されていた。とは言え、生物学的にはともかく食文化におけるウナギの存在感は圧倒的に大きく、「ウナギ博士」という語感には広がりがある。塚本氏の会見も多岐にわたる面白い内容だった。
ウナギ研究には「生態」「養殖」「資源」「保全」などの分野があり、「生態」「養殖」では日本は世界のトップ、それも30年ぐらい水をあけたダントツだそうだ。頼もしい限りである。とは言え「資源」「保全」の研究はまだまだらしい。将来にわたってウナギを食べ続けられるよう、この分野にも若い頭脳が挑戦してほしい…と手前勝手に願望した。
冒頭、塚本氏は「ウナギ博士」と呼ばれることに抵抗があったとユーモラスに語った。ウナギだけを研究してきたわけでなく、他の魚も含めて主に魚の回遊を研究してきたからである。だが、今ではあきらめて「ウナギ博士」を受け容れているそうだ。
何年か前に読んだ塚本氏の『ウナギ大回遊の謎』(PHPワールドサイエンス新書)でもアユの回遊に関する興味深い話が紹介されていた。とは言え、生物学的にはともかく食文化におけるウナギの存在感は圧倒的に大きく、「ウナギ博士」という語感には広がりがある。塚本氏の会見も多岐にわたる面白い内容だった。
ウナギ研究には「生態」「養殖」「資源」「保全」などの分野があり、「生態」「養殖」では日本は世界のトップ、それも30年ぐらい水をあけたダントツだそうだ。頼もしい限りである。とは言え「資源」「保全」の研究はまだまだらしい。将来にわたってウナギを食べ続けられるよう、この分野にも若い頭脳が挑戦してほしい…と手前勝手に願望した。
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