キツツキに感謝?2012年09月30日

上:キツツキがあけた穴  下:とりあえず板で塞いだ
 八ヶ岳山麓の山小屋に2週間ぶりに行った。前回間引いた大根が直径5センチぐらいに成長していた。大根栽培は初体験で、その成長力に感心する。

 大根の成長はめでたいが、予期せぬ事態が起こっていた。ベランダの階段に木くずのようなものが散らばっている。どこかから飛んできたのだろうと、最初は気にならなかった。しかし、どうも散らばり方が不自然だ。周辺を見回すと、階段のはるか上方の屋根裏に穴があいていた。直径10センチほどのかなり大きい穴だ。キツツキにやられたようだ。軒下に蜂が巣を作ったり郵便箱が小鳥の巣になったことはあるが、キツツキに穴をあけられたのは初めてだ。

 私がこの山小屋を中古で入手したのは3年前で、以前の所有者はここに10年以上居住していた。売買時に、ログハウスの状態や注意事項について細かな説明を受けたが、キツツキの被害は聞いていなかった。おそらく、いままではなかったのだと思う。

 これまで、キツツキが樹木をつつく音はしばしば耳にしていた。自然の中にいることを感じさせる長閑な音で、山小屋暮らしの風情として心地良く聞いていた。キツツキが樹木をつつくのは虫を採っているのだと思っていたが、調べてみると、違うようだ。求愛や巣作りのためにコンコンコンコンやっているらしい。そして、人が住んでいない家屋が被害にあうことも多いことがわかった。私が入手するまでは、この山小屋に人が居住していたので、キツツキに穴をあけられることもなかったのだろう。

 それにしても立派な穴である。どのくらいの時間をかけて穿ったのだろうか。被害者ながら感心したくなるが、このまま放っておくわけにもいかない。あり合わせの板で穴を塞ぐことにした。かなり高い位置なので、2階のベランダに脚立を置いて、その一番上に立って、やっと手が届く。少々危険な作業になったが、とりあえず穴の上に板を打ち付けることはできた。

 あまり時間がなかったので、応急作業を終えてすぐに東京に戻って来た。今後、どうなるかは分からない。ネットで調べると、キツツキ除けのフクロウの置物なるものが売られている。そんなものは役立たないという意見も散見する。穴を開けられるたびに危険な作業で穴を塞ぐのは大変だ。脚立が届かない場所もたくさんある。山小屋に常駐すればいいのかもしれないが、そういうわけにも行かない。現在のところ、有効な対策は得られていない。

 キツツキのおかげで、難題が一つ増えた。やっかいなことではあるが、これは、怠惰に流れやすい私の日常に対するキツツキの贈り物かもしれない。そう思って、キツツキ対策に取り組むことにことにしよう。当面は、様子見をするだけだが。